「いってらっしゃい」という言葉をかけられると心地よいというか気分が良い。

小学生の頃は、面白半分に大きな声でランドセルを背負って「いってきまーす」と叫んで家を出ていた。父「おっう」とか母「はーい」と返ってきたような気がする。職場でも家でも何処かしらで「いってらっしゃい」と返されると一瞬立ち止まる。背筋がピーンと伸びる。再び「いってきます」と小声で言う。そんなことを考えながら今朝いつも聴いているラジオから「鈴木杏樹のいってらっしゃい」が聞こえてきた。味醂の話をしていた。味醂はそもそも女性が飲める甘いお酒として造られたらしい。ふむふむと感心して聞いていた。そしたら「鈴木杏樹のいってらっしゃい」とナレーションが入った。背筋がピーンと伸びた。昼休みに気になったのでネットで調べてみた。「いってらっしゃい」は「無事に帰ってきてください」という意味があるらしい。ふむふむと再び感心した。「言霊」だ。これからは、意識して「いってらっしゃい」と言おうと思った。ふむふむ。